『海と毒薬』(うみとどくやく)は、1986年制作の日本映画。原作は遠藤周作の同名小説。
太平洋戦争末期の1945年に行われた米軍捕虜への臨床実験における若き医師の葛藤を通して、生命の尊厳を問う.
全編白黒作品。1987年の第37回ベルリン国際映画祭・銀熊賞審査員グランプリ部門受賞作。1986年度の第60回キネマ旬報ベストテン日本映画第1位及び日本映画監督賞受賞作。
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The Sea and Poison (1986) / 海と毒薬のあらすじ
撃墜されたB29搭乗員8名が帝大医学部に連れてこられた。軍の命令により、生きたまま米軍捕虜を解剖する実験を行うためである。人間の内臓が摘出されても生きていられるのか…尋常ではない非道な実験に参加せざるを得ない医学部研究生・勝呂(奥田瑛二)は、良心の呵責にさいなまれる。そんな勝呂の様子をせせら笑う同期生・戸田(渡辺謙)も、極限状態で何も感情が湧かない自分自身を疑い始める。学部内での権力闘争も相まって、若き研究生らは翻弄されていく。