『日本の黒い夏─冤罪』(にっぽんのくろいなつ えんざい)は、2000年制作の日本映画。松本サリン事件と通報者の冤罪をテーマにしたもの。第11回日本映画批評家大賞 作品賞受賞作。正しいタイトル表記は「日本の黒い夏[冤enzai罪]」。
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Darkness in the Light (2000) / 日本の黒い夏─冤罪のあらすじ
1995年6月上旬、長野県松本市に住む高校生の島尾エミと山本ヒロは、松本サリン事件報道の検証ドキュメンタリーを制作していた。NHK長野放送局をはじめとするテレビ局が取材を拒否する中で、ローカルテレビ局「テレビ信濃」は取材に応じるという。報道部長の笹野(中井貴一)、そして記者の浅川(北村有起哉)・圭子(細川直美)・野田(加藤隆之)の口から誤報につながった原因が語られた。
被疑者不詳の殺人事件として捜査していた長野県警松本警察署は、事件の第一通報者である神部俊夫(寺尾聰)の自宅を家宅捜索して薬品を押収する。その中に青酸カリがあったとの警察からのリーク情報から、マスコミは「青酸カリから毒ガスを発生させた」と一斉に報道するが、笹野は過去に誤報を伝えた経験から、裏付けが取れない以上は青酸ガス発生説の報道を取り止めるとの判断を下す。
その後毒ガスが「サリン」と断定。テレビ信濃では大学教授・藤島から得た「サリンは薬品をバケツで混ぜ合わせて簡単に作る事ができる」との証言を放送したが…。